2002.8
第8号
8P
公称購読部数50万部。言うまでもなく『河北新報』は宮城県最大の新聞社である。この県民紙がどういう編集方針・報道姿勢をとるかは、大きな影響力をもつ。ところが社是に謳う「独立不羈」「公平な報道」とは違い、実態は「浅野知事擁護」のスタンスのような感がある。その事実をお見せしたい。
これから述べることは「取材」したものではない。小紙が「体験」したことである。
さる7月4日、小紙は『石巻かほく』新聞に広告掲載を依頼し、その原稿を送った。原稿は『月刊パロス』7月号・6月号のタイトルで「『自民党第5選挙区支部』の病巣」「『県政史上最低の知事』と言われた浅野知事」「石巻『菅原ダッチロール市政』の元凶」「断末魔を迎えた浅野県政」の4本である。
『石巻かほく』の広告担当者は当初、掲載することに特別問題があるような素振りは示さなかったが、結果的に掲載は断られた。理由は『石巻かほく』の親会社である『河北新報社』が掲載を禁じたことによる。
(中略)
なぜ掲載を禁じたのか。小紙に対して『石巻かほく』の担当者はこう述べた。
「『御社の広告は取り扱えない』と、河北新報社から言われた。『こうした新聞広告は扱っていない』とのことだったが、よく聞いてみると『浅野県政を批判しているからで、そのスタンスが問題だ』ということでした」
(中略)
実は『河北新報社』と小紙のトラブルは、今回が2度目である。小紙は昨年8月に創刊準備号を発行した際、『河北新報』に広告を掲載したことがある。このとき広告代理店を通じて「県内版」への掲載を依頼したが、実際に掲載されたのは「国際面」であった。
このため広告代理店にクレームをつけたが、そのとき言われたのは今回と同じく「スタンス」云々であった。「『河北新報社』では『燈台舎』という会社と『月刊パロス』がどういうものか、検討したようだ。その結果、何も問題はないと判断したものの、県内版から国際面に掲載面が変わったのは、河北側の政治的な判断が働いたと思われる」と広告代理店の担当者は後日、洩らしている。
(中略)
これらのことが何を物語るか。「河北新報社は浅野知事及び浅野県政を擁護している」としか判断できないのではないか。『河北新報社』は「独立不羈」「公平な報道」を社是・編集方針に掲げている。しかし、実態はそれらはお飾りにすぎず、行政のチェック機関としての報道機関の役割を放棄していることになるのではないか。
(中略)
県政の課題についても、『河北新報』は少しも踏み込んだ報道をしていないように思われる。このことは小紙の見解だけではない。『河北新報』を購読する多くの人が指摘していることでもある。
(中略)
問題なのは「中立・公平な報道機関を装いながら、実質はいずれかの政党・政治家(もちろん浅野知事も含まれる)に与し、その露払い的な報道をする」ということである。『河北新報』がそうだと断定できると明言はできない。だが、これまでの報道姿勢、そして小紙への応対ぶりを見れば、「浅野県政を擁護している」としか考えられないのではないか。
「河北新報社とは何なのか」ということについて、小紙は取材・掲載してみたいと、常々考えていた。いつとは確約できないが、いずれレポートしていきたい。僣越だが、そのことが宮城県民にとって、何らかの役に立つと思われるからである。また、浅野県政は以前にも増して破綻的状況になっており、知事の政治能力・政策能力のベールが剥がされてきている。その中で『河北新報』が今後どのような報道をしていくのかは注目に値しよう。
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