2002.年末
2003.新春
合併号
ダイジェスト
目次
 
 
 来年4月の合併をめざしていた加美郡4町(中新田・色麻・小野田・宮崎)の合併計画は、色麻町が「時期尚早」と急転離脱。今後は3町による合併に向けて軌道修正を迫られることになった。色麻町が離脱した背景は何なのか。また、この政府主導の広域合併推進策は果たしてバラ色のものなのか。「合併フィーバー」に潜む問題点を探ってみた。

 4町が法定協議会を設立したのは今年2月で、来年4月には合併する計画である。
(中略)
 15年4月の合併にこだわるのは、町議選があるからだと言える。「合併特例法では、合併すれば議員の任期を2年間認めることにしている。つまり、15年4月に合併すれば、町議は市議として自動的に6年間在任できる。これが欲しいがために、むりやり来年4月に合併しようということだ」
(中略)
 合併に際して重要なのは、こうした施策を具体的にどう進めていくか、合併後の町のグランドデザインをどう描き、どのように実践していくかということが、最優先検討事項になるべきものである。だが、そうした具体的な青写真を描いている自治体は皆無に近い。
(中略)
 合併することによって、当然大きな自治体ができる。反面、それは必然的に「中心部」と「周辺部」を生み出すことになる。周辺部にすぎなくなると、「住民力」が衰え、地域が疲弊することになりかねない。福島県の矢祭町が「合併をしない宣言」をしたのは、「合併すれば、中心部になれないし、過疎が進む」という懸念があることにほかならない。
(中略)
「国のための合併か」「首長・議員のための合併か」そして「住民のための合併をしようとして
いるのか」──今一度考 えるべきであり、幸いにも熟考する時間は充分にあるのではないか。
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