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 「シャッター通り」に 象徴されるように、石巻市の経済が地盤沈下して 久しい。だが、ここにきて再生の気運が起こり始め、そのシナリオも描き出されてきているという。
 その方策とはどのような ものなのか。有識者の提言をまとめてみた。

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  地盤沈下の石巻に再生の気運

 石巻市の人口約12万人。仙台市に次いで県内第2の都市である。かつては水産加工業を中心に、遠洋・近海・沿岸漁業と養殖漁業、造船業・製糸業の主要産業によって経済も繁栄していた。 それが地盤沈下するようになったのは、二百海里規制が敷かれてからである。

(中略)

 経済人の立場から、総合建設業の中村工業の小林寛治社長はこう提言する。小林社長は石巻市が主宰する「石巻市産業振興懇談会」のメンバーの一人でもある。
 「私は石巻の再生は三本柱で行なうべきだと考えています。その一つはサンファン・ミュージアムで、もう一つはマンガランドです。特にマンガランドは今のようなマンガの展示だけではもったいない。マンガが世界の人々に共鳴・発信できる媒体であることからすれば、マンガランドをマンガのメディア館として活用すべきで、そのためのソフトづくりを真剣に考えるべきです。
 三本柱の3つめは食材です。石巻は世界3大漁場を身近にもち、漁業と農業の食材王国になり得る。魚市場やレストランを開いて、そこにタラソピラティ(温泉)という健康産業を組み合わせていく」
(中略)
 小林社長はこれに付け加えて次のような構想も披瀝する。
 「観光という点では、北上川流域を利用した事業も行なえます。船下りや親水公園、河川を生かした緑地公園も可能で、これらは環境保全にもなります。
 私は石巻に今必要なのはブランド化とマーケティングだと思います。産業となる素材は充分にある。もっと石巻をアピールしていけばいいんです」
 このブランド化とマーケティングについて尽力しているのが、石巻専修大学の亀山紘教授である。石巻市では「産学官グループ交流会」を平成10年に発足させ、現在も産業振興について検討・実践しているが、亀山教授はその中心メンバー。ブランド化の方策について、こう提言する。
 「石巻のブランド化を進める上での条件は3つあります。一つは、食材王国を構築するために最も必要な、食材の質と安全性を高めること。二つめは、石巻のイメージアップを図っていくことで、それには街並みを美しくしていくこと。三番めとしては、これらの二つを実践していく環境づくりで、知名度をアップしていくこと。これらの三つを行なうために、産学官が一体になって取り組んでいく必要があります」
(以下略)