「宮城県立こども病院」を運営受託している「財団法人厚生会」。ここは仙台厚生病院を経営しているが、が、この厚生会になぜか浅野知事ブレーンが勢揃いしている。医療の専門家でもないのにである。同時に、知事からすれば仇敵とも言えるオンブズマンの主要メンバーの一人が顧問弁護士として名を連ねている。知事ブレーンの集結は何を意味するのか。シリーズ第1回目の今回は、その顔ぶれを紹介しよう。
・浅野知事 昭和23年生まれ。仙台二高─東京大学法学部卒業後、厚生省(現・厚生労働省)に入省。障害福祉課長などを経て、平成5年から宮城県知事に。現在3期目。
・目黒泰一郎氏 昭和22年生まれで、知事とは仙台二高で同期(知事は2月の早生まれ)。東北大学医学部大学院卒業後、東北厚生年金病院循環器科医長、仙台社会保険病院循環器科部長などを経て、平成8年仙台厚生病院心臓センター部長。その後同病院副院長兼心臓センター長を務め、平成13年からは厚生会副理事長・同病院長兼心臓センター長。
・田島良昭氏 昭和20年生まれ、長崎県島原市出身。法政大学法学部卒業。昭和52年長崎県で社会福祉法人「南高愛隣会・コロニー雲仙」を設立。現在も理事長を務めるとともに、宮城県県福祉事業団理事長に就任している。
田島氏についてはこれまで小誌は何度も取り上げ、今号の別掲記事でも触れている。福祉事業団理事長を辞任することを決めておきながら、その直前に唐突な「施設解体宣言」
をしたかと思えば、「長崎に帰る」と言いながら副知事になろうとし、それが否決されると、再び事業団理事長に就任するという、変転極まりない人物である。
・佐藤豊氏 昭和28年生まれ、岩手県一関市出身。早稲田大学教育学部卒業。昭和62年仙台に早進ゼミを開塾し塾長。平成5年日本新党宮城第一総支部長。平成11年地域政党「杜の市民・県民会議」を設立し代表に就任。同年知的障害者の人権擁護・自立・生活支援のためのNPO法人「チャレンジドネットワークみやぎ」を設立し理事長に就任している。
・小野寺信一氏 昭和23年生まれ、気仙沼市出身。早稲田大学法学部卒業。昭和47年司法試験に合格し、50年弁護士登録。62年仙台弁護士会副会長。翌63年から市民運動に関わり、「仙台市民オンブズマン」(以下「オンブズマン」と記載)には平成5年の設立当初から参画し、初代事務局長に就任。以後もオンブズマンの中心メンバーとして活動し、第5代代表(注)・全国市民オンブズマン連絡会議代表幹事にも就任。今年6月の改選により、現在はオンブズマンから脱会。
お詫びと訂正 ※ 記事内容にについて下記のお二方からご指摘がありました
小野寺信一弁護士訂正分
目黒泰一郎・仙台厚生病院院長訂正分
この5人には共通した部分がある。それは誰もが「政治的」「闘争的」であり、「野心家」だということだ。
「政治的」については知事と目黒氏のパフォーマンス(公開手術はパフォーマンス以外の何物でもあるまい)を見れば頷けるだろう。「闘争的」なことは前述した目黒・小野寺氏の県議と新聞社に対する内容証明の送付(個々の考え方にもよるが、放置しておいても構わなかった)と、オンブズマンの追及姿勢(公金の扱い方をチェックするのは正義感によるが、正義を押し通すことは「闘争心」がなくてはできないし、小野寺氏はオンブズマンの中でもこの「攻撃的気質」を多分にもっている)が物語ろう。そして「野心家」については田島氏の言動を見れば合点がいくだろうし、小野寺氏もかつて仙台市長選に出馬しようとしたことがあることからしても、「野心的な人物」と言えるだろう。
浅野知事を中心にこの面々が何をしようとしているのか。注視しておく必要がありそうである。
(以下、次号に続く)