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2002.年末
2003.新春
合併号
 「連環」という言葉が、これほどふさわしい事件もないだろう。「ルネッサンス館事件」は6人もの逮捕者を出すに至った(うち1人は関与の度合いが薄いことから、処分保留のまま釈放)。今後の行方はカネの流れを含む事件の全貌解明はもちろんのこと、果たして市長が関与していたのかどうかに尽きる。改めてこの事件の深層を検証してみた──。
 
県史に記録されるべき重大かつ悪質な犯罪
 
 
 石巻市という県内周辺部で起きた事件だからだろうか。「ルネッサンス館事件」への石巻市以外での関心度はそれほどでもないようだ。
 だが、この事件は県史に記録されるべき重大かつ悪質な犯罪である。事件の性格を改めて記せば、@多額な公的資金が投入された第3セクターを舞台に、発注者と受注者が共謀した官製談合なこと、A4件もの架空工事という前代未聞の詐欺が行なわれたこと、B発注工事額の実に96%にも及ぶ約6000万円が不当に搾取されたこと──というものである。
 官製談合で県議3名が逮捕・失職したことは記憶に新しい。これらの事件は県議が土建業者に工事受注できるように取り計らい、競争入札妨害に問われたもので、その収賄額は100万円単位である。
 これに比べ「ルネッサンス館事件」は、搾取した額の多さもさることながら、「ありもしない工事を、あるかのように見せて工事代金を不当にせしめた」ものである。犯罪の悪質さからして桁違いのものと言える。
 6人の逮捕者が出ても、石巻市民・石巻市議会の面々は、事件がこれで収束したとは誰も思っていない。石巻市長であり、「ルネッサンス館」の最高責任者である「石巻産業創造」(ISS)社長の菅原康平氏が、事件に関与しているのではないかという疑念が晴れないからだ。
 このことは県警サイドにしても同じ思いだろう。6人の容疑者はもとより、このほかにも数人の市議が参考人聴取を受けているのは、そのためである。
 菅原市長本人は「関与していない」と再三述べている。だが、これまでの経緯を見ると、「関与していない」という証拠は皆無であり、逆に「関与しているはず」という傍証はいくつも浮かび上がっている。

証人喚問された菅原康平市長 (右)と 小笠原友二ISS専務

 

 

 

 

 

 

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